2010年夏に、羅臼岳の森林で、いろいろな分類群を対象にした調査を行いました。
大勢のプロジェクトメンバーが参加して、プロジェクトメンバー以外にもたくさんの方にオ世話になりました。

その時にとったデータを元にした研究成果が、論文として公開されました!

Mori, A.S., Shiono, T., Haraguchi, T. F., Ota, A.T., Koide, D., Ohgue, T., Kitagawa, R., Maeshiro, R., Aung, T. T., Nakamori T., Hagiwara Y., Matsuoka S., Ikeda A., Hishi T., Hobara S., Mizumachi, E., Frisch A., Thor G., Fujii S., Osono T., Gustafsson L.
"Functional redundancy of multiple forest taxa along an elevational gradient: predicting the consequences of non-random species loss"
Journal of Biogeography, in press

概略をまとめた資料を作成してみましたので、よろしければご覧下さい。
→この論文に関するニュースリリースはこちら(http://akkym.net/shiretoko/News_Shiretoko_150416.pdf)からどうぞ

2014年6月、今年も知床での調査が行われました。

調査の様子は「隊長」のブログでお楽しみください。
http://akkym.net/research/2014/07/post-50.html
http://akkym.net/research/2014/07/post-51.html

少し間があきましたが、「知床生物多様性評価プロジェクト」のプロジェクトメンバーの紹介シリーズ、まだまだ続いています。

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小柳 知代(東京学芸大学)

Q1.知床生物多様性評価プロジェクトには、いつから関わっていますか?

 2013年夏(8月)の現地調査からです。

Q2.このプロジェクトに関わるようになったきっかけは?

 2013年の調査前に、「知床で草原の植物の調査ができる人、募集中」という噂を耳にしたからです。
 知床での調査経験はありませんでしたが、「草原」ということで立候補させていただきました。

Q3.得意技(もちろん、フィールド調査や研究面での)を教えてください。

 草原の植物の同定。
 実生も(ある程度)いけます。

Q4.その他、何かあれば一言どうぞ。

 「取りまとめ」の方にはなかなか関われていませんが、今後ともよろしくお願いします。

(2014年6月23日掲載)

「知床生物多様性評価プロジェクト」のプロジェクトメンバーの紹介シリーズ、記念すべき(?)10人目は、最近お母さんになった太田さんです。

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太田 藍乃(無所属 *育休中)

Q1.知床生物多様性評価プロジェクトには、いつから関わっていますか?

 2010年の現地調査からです。

Q2.このプロジェクトに関わるようになったきっかけは?

 リーダーである森章さんに「北海道行かへん?」と誘われました。
 「北海道へ行きたい!」、最初は、ただそれだけの理由で「行きます」と即答しました。

 その後、調査概要を伺って、環境の異なる場所でのササラダニ相の比較を行いたいと思うようになり、正式にプロジェクトに参加することとなりました。
 知床という、少し特殊な環境、かつ、さまざまな環境で調査をすることができたら、新たな発見があるだろうと期待したからです。

 ササラダニ類は、土壌に優占している節足動物の一種です。
 日本で800種、世界で約10,000種も生息しています。
 種類が異なる=形態が異なっている必要がある、ということ。
 土壌という一見あまり大きな変化がないような場所で、なぜそんなに多くの種類がいるのか、なぜササラダニ類の形態は多様化したのか、ということにもともと興味がありました。

Q3.得意技(もちろん、フィールド調査や研究面での)を教えてください。

 (種類によってはですが)肉眼でダニが見えます。
 顕微鏡を長いことのぞいていても平気です。
 2mm以下のササラダニを解剖します。

Q4.その他、何かあれば一言どうぞ。

 未記載種なササラダニを見つけて、知床プロジェクトに因んだ名前を付けたいです。
 特に、「モリダニ」の仲間を記載したいです。

(2014年5月22日掲載)

「知床生物多様性評価プロジェクト」のプロジェクトメンバーの紹介シリーズ、9人目に登場するのは・・・

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中森 泰三(横浜国立大学)
http://soil-ecology.ynu.ac.jp/Nakamori/Taizo_Nakamori.html

Q1.知床生物多様性評価プロジェクトには、いつから関わっていますか?

 当時34歳。

Q2.このプロジェクトに関わるようになったきっかけは?

 びっくりすることを求めて。

Q3.得意技(もちろん、フィールド調査や研究面での)を教えてください。

 夢中になること。

Q4.その他、何かあれば一言どうぞ。

 思考錯誤のくりかえしです。

(2014年5月6日掲載)

菌類チームの二人目は・・・

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大園 享司(京都大学生態学研究センター)
http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~tosono/

Q1.知床生物多様性評価プロジェクトには、いつから関わっていますか?

 2010年7月の羅臼岳調査から参加していて、2012年9月と2013年9月にも現地に入りました。

Q2.このプロジェクトに関わるようになったきっかけは?

 森さんに誘われたのがきっかけです。
 羅臼岳の標高傾度を使ったサイト設定や、「しれとこ100平方メートル運動地」の土地利用の違いを使ったサイト設定の面白さに飛びつきました。
 さまざまな生物群を対象として、生態系の動態やプロセスも考慮した共同研究を組み立てているところに、ユニークさと魅力を感じています。

Q3.得意技(もちろん、フィールド調査や研究面での)を教えてください。

 土壌における分解プロセスと、菌類の多様性解析を行っています。
 野外での分解実験、土壌培養実験、次世代シーケンサーを使った菌類のメタゲノミクスおよび群集・系統解析を、共同研究者や研究室のメンバーとともに進めています。
 あと、きのこも狩ったり、パンチで葉に穴を開けたりもしてます。
 野外調査では、エス気味の人でも、エム気味の人でも、楽めるような雰囲気作りを心がけています。

Q4.その他、何かあれば一言どうぞ。

 このプロジェクトからは、森さんの指揮のもと、かなりまとまった成果が数年のうちに出ると確信しています。
 研究室にも最近、データがだいぶ溜まってきたので、森さんにしごかれつつ、論文をいっぱい出してスッキリしたいです。
 共同研究者の皆さんとの交流を楽しみながら、プロジェクトに貢献していければと考えています。

(2014年4月26日掲載)

「知床生物多様性評価プロジェクト」のプロジェクトメンバーの紹介シリーズ!
今日は菌類チームのお二人をご紹介。

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松岡 俊将(京都大学生態学研究センター)

Q1.知床生物多様性評価プロジェクトには、いつから関わっていますか?

 2010年の羅臼岳調査から参加させていただきました。

Q2.このプロジェクトに関わるようになったきっかけは?

 修士1回生の時に菌類調査要員として、森先生からお声がけいただきました。
 私のメインフィールドは沖縄なので、北方の菌類を勉強するいい機会だと思いました。

Q3.得意技(もちろん、フィールド調査や研究面での)を教えてください。

 フィールド調査を楽しくできること。
 きのこ標本が多い時には、同定は朝まででも行います。
 DNA実験は、大量のサンプルでもニコニコ、コツコツと行います。

Q4.その他、何かあれば一言どうぞ。

 知床調査で得たデータ、標本、そしてなにより、人との繋がりは、宝物です。
 これらを生かすことで、面白い研究として発信できるように頑張ります。

(2014年4月26日掲載)

「知床生物多様性評価プロジェクト」のプロジェクトメンバーの紹介シリーズ、今日は6人目。
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小出 大(森林総合研究所)

Q1.知床生物多様性評価プロジェクトには、いつから関わっていますか?

 2009年、知床に調査の下見に行った時から関わっています。
 最初は物見遊山的な感じだったのですが、翌年から始まる本格的(熾烈)な調査によって、どっぷり知床を体感させてもらっています。

Q2.このプロジェクトに関わるようになったきっかけは?

 2009年に、森隊長から「知床行かへん?」と、お誘い頂いたのがきっかけです。

Q3.得意技(もちろん、フィールド調査や研究面での)を教えてください。

 過酷な調査でも、その中にある楽しい所を探しながら作業をすることができます。
 割ときっちり正確に現地調査するのが好きですが、たまに(割と良く?)イージーミスをするのが課題です。

Q4.その他、何かあれば一言どうぞ。

 知床は生物の匂いが濃くて、非常に面白いのですが、そんなところで調査する人達のキャラも濃いので、さらに面白いです。
 そんなものを全部味わいながら、感謝しながら、研究で恩返しすべく日々切磋琢磨です。

(2014年4月6日掲載)

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5人目のメンバー紹介!
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大崩 貴之(京都大学)

Q1.知床生物多様性評価プロジェクトには、いつから関わっていますか?

 2010年の調査に同行させていただきました。

Q2.このプロジェクトに関わるようになったきっかけは?

 暇そうなコケ屋を探しているという話が回ってきたのがきっかけです。
 当時はただのコケ好きでしたが、紛れ込んだこの調査で開眼しました。

Q3.得意技(もちろん、フィールド調査や研究面での)を教えてください。

 コケを愛でる気持ちなら負けません。

Q4.その他、何かあれば一言どうぞ。

 南方系のコケは派手でカッコいいものが多いですが、北方系のコケもまた渋くて非常に良いのです。
 好きなコケはナギゴケ属のアオギヌゴケ科蘚類。
 葉縁全周に亘る鋭い鋸歯と、中肋先端部の突出した棘がたまりません。

(2014年3月31日掲載)

先日に引き続き、「知床生物多様性評価プロジェクト」のプロジェクトメンバーの紹介シリーズです。

4人目は・・・
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原口 岳(京都大学)

Q1.知床生物多様性評価プロジェクトには、いつから関わっていますか?

 2010年調査に参加させていただきました。

Q2.このプロジェクトに関わるようになったきっかけは?

 卒論などでクモの群集解析をおこなっていました。
 時間的にも余力のある(と過信していた)博士課程1回生の時に、自分のこれまでの経験が活かせる機会を森先生からいただいたため。

Q3.得意技(もちろん、フィールド調査や研究面での)を教えてください。

 クモの同定。
 EA-IRMSなどによる同位体分析。
 ハードな調査中の空気を読んだ行動。

Q4.その他、何かあれば一言どうぞ。

 人と人のシナジーでモノ(研究・製品・組織)が生まれる過程が好きで、研究をしています。

(2014年3月31日掲載)

調査の様子

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